会の活動スタイル

「自発性と発見に満ちた安全な登山」をテーマに活動しています

山の会オフトレイルは、滋賀の山岳会「彷徨倶楽部」の解散に伴い、関西在住の元メンバーが中心となって、その全ての資産と権利を引き継ぐ形で設立した会です。

彷徨倶楽部の時代より、四季を通じて、ハイキング、縦走、クライミング、沢登り、バックカントリースキー、海外トレッキングを楽しんできました。
山行は個人山行が中心で、会員それぞれが自分自身で登りたい山を選び、計画を立てて思い思いに登っています。

会名の「オフトレイル」は英語で書けば ” off-trail” で、文字通り「踏み跡の無い所を」行くことを意味しますが、そこに「自分の足で自分なりの未知の一歩を踏み出す」という象徴的なニュアンスも込めています 。
私達は、どのメンバーも、その人ならではの発見に満ちたオリジナルな山行のできる会でありたいと思います。

人の領域ではないオフトレイルでは、自然環境に対するインパクトを最小限にするよう、配慮が求められます。
私達は、山を征服しようとしたり、山に挑みかかったりしようとするのではなく、自然の一員としてそこに入らせてもらうという、謙虚な姿勢を持ち続けたいとも思っています。

自由を起点に

「パーソナルな行為」としての自由な登山が私達の出発点です

私達の会は、会員を会に縛るようなことはありません。
山に登るのは組織ではなく、それぞれの登山者であり、登山はその人の内面の声に従った行為であるべきだからです。
会山行や行事への参加、他の会の会員との山行、単独行など、全て自由です。

自由であるということは、自分の頭で考え、自分で判断して、自分自身の責任で登るということですが、それは登山の楽しみそのものでもあるのではないでしょうか?
パーティでも、自立したメンバーが自発的に協力し合うことによってはじめて、安全で充実した山行ができるのではないかと思います。

そう聞いて、「初心者の自分にはハードルが高いのではないか?」と思われた方もあるかもしれません。
けれども、そんな心配は全く必要ありません。

私達の会は、会員に何かを押し付けたりすることはありませんが、自分から山を学びたいと思われれば、その意欲を受け止める用意があります。
これから山を始めようという方でも、登山の初歩から自分自身で登れるようになるまで、馴染みのメンバーに一貫してサポートしてもらうことができるのは、顔の見える少人数の会の大きなメリットではないでしょうか?
登山ガイドの資格を持ったメンバーや、滋賀労山の登山教室で講師を務めるメンバーも在籍しており、さらに進んだ知識や技術を身につけることもできます。

ブランクができてしまったけれども、もう一度山をやり直したいという方も歓迎します。

「山は人なり」

私達と一緒に「自分自身の山」をみつけませんか?

私達の会では、キャリアや志向に関わらず、全てのメンバーが対等な立場で活動に関わります。
全員が一国一城の主のようなものだと言ってもよいかもしれません。
山に上下は無いということはもちろんですが、お互いを認め合った上で遠慮なくものが言えることこそ、本当の意味での協力関係の元になると思うからです。
人との関係は、時として身の安全に関わる登山では、重要なポイントになります。
そして、心から体験を分かち合える仲間と登った山は、何倍も印象深いものになるはずです。
「山は人なり」なのです。

山は、何度も通った山であっても、誰もが知っている有名な山であっても、一回一回が新鮮な出会いに満ちています。
その人が向き合った数だけ、毎回たったひとつの山として、その時、その場所でその人にしか見えない表情を見せてくれるでしょう。
そんな「自分自身の山」に出会うために、私達と一緒にそれぞれのオフトレイルへ踏み出しませんか?

山の会オフトレイルは滋賀の会ですが、関西一円から輪に加わってくださる方を受け入れています。
自分だけの山行スタイルを見つけて楽しみたいと思われたら、ぜひ私達の会においでください。

Q.

入会方法は?

A.

私達は、お互いに顔の見える信頼ある関係を大切にしたいと思っています。
まずはオープンにしている会山行やミーティングに何回か参加され、会の雰囲気やどんなメンバーがいるかを知るところから始めていただくといいと思います。
顔馴染みの会員ができたら、山行を共にしてコミュニケーションを深められるのも、当会をよりよく知っていただくのに役立つでしょう。
その上で、他のメンバーとも良い関係が築けそうな、ご自分に合う会だと思われれば、代表宛に入会をお申し込みください。

Q.

会費や費用はいくらでしょうか?

A.

年会費6,000円+遭対積立金1,000円で年額合計7,000円です。
入会金はありません。
遭対積立金は、労山山岳事故対策基金(労山基金)の団体掛金(個人基金とは別に会として加入しています)に充当します。
別途、個人で労山基金または同等の山岳保険に加入していただいています。

Q.

連絡体制はどうなっていますか?

A.

普段のやりとりは、メーリングリスト(ML)を通じて行っています。
山行計画書の提出や下山連絡も、MLへの投稿という形で行うことにしています。
これは、会員全員で投稿を確認できること、投稿者本人にも配信されることから、連絡漏れを防ぎやすいためです。
オンラインミーティングや、リアルミーティングに参加できないメンバーのオンライン参加には、今のところ「Signal プライベートメッセンジャー」を活用しています。

Q.

初心者でも大丈夫でしょうか?

A.

初心者大歓迎です。
誰でも最初は初心者です。
学ぶ意欲さえあれば、馴染みになった会員に、マンツーマンに近い形でご自分に合ったサポートを受けることもできます。
また、助言の際には、結論の押し付けではなく、「なぜそうなのか」が納得できるような説明を心がけます。
「何でも自分でできるようになってやろう」という自立心を持って取り組んでいただければ、山の会オフトレイルに入ってよかったと思ってもらえると思います。

Q.

登山教室・講習会はありますか?

A.

当会は個人山行中心の小さな会ですので、会としての計画的なプログラムは持っていませんが、ご相談いただければ、山仲間として共に山行する中で、堅苦しくない形で色々アドバイスできると思います。
あまりに高度な内容には対応できませんが、各分野の基本については、最新の裏付けのある知識・技術をお伝えすることができます。
きっと「そこが知りたかった!」という疑問が解決すると思います。
また、会が所属する滋賀労山の登山教室では当会メンバーが講師として中心的な役割を果たしており、そちらに参加してスキルアップを図っていただくことも可能です。

Q.

人間関係が心配です。揉め事に巻き込まれませんか?

A.

これは組織・団体では大きな問題ですね。
当会は、上下関係の無い、落ち着いた知性ある大人の会です。
POPなノリではありませんが、がさつな人、立場をわきまえずに出しゃばる人は一人もいません。
またそういう人にはお引き取り願っています。
ですので安心して会に入ってきていただければと思います。

Q.

計画書はいつまでに提出しなければなりませんか?

A.

当会では、「決まり」という形では定めていません。
また、会としての指定の書式というものもありません。
計画書をなぜ作る必要があるのか理解していれば、どんな内容でいつ提出するのがふさわしいかは自然に決まってくるのではないでしょうか?
それを自分で考えられるようになることが、自立した登山者の条件です。
それが無いと山行計画書として成り立たない最低限の必須項目というものはありますが、義務だから出すというようなものではないと思います。
なお、計画書未提出の場合は、事故の際に労山基金の給付が受けられません。

Q.

山行計画は承認制ですか?

A.

いいえ。
当会では、できる範囲で助言はしますが山行「管理」は行いません。
安全のため、会員の山行は他のメンバー全員で見守りますが、情報を調べ尽くすのも、リスクを判断するのも登る人の仕事です。
でも自信が無かったりサポートが欲しかったりする場合は、遠慮なく事前に他のメンバーにご相談ください。

Q.

遭難時の対応はどのようになっていますか?

A.

現在は救助組織の専門化が進み、山岳会の役割は救助隊・遭難者家族への迅速で正確な情報提供に比重が移っています。
さまざまな状況に対応できる技術の研究はもちろんですが、関係者との連携に重点を置いて、会の体制を整えています。
また、会員のみなさんには計画書に下山連絡期限の記入をお願いし、期限までに連絡が無ければすぐに遭難対応の体勢に入れるようにしています。
下山連絡期限の設定は、計画そのものを緻密に練り上げることにもつながります。

Q.

他の会の会員との山行や、ソロ山行はできますか?

A.

もちろんです。
当会では、会山行や行事への参加、他の会の会員との山行、単独行など、全て自由です。
山行のジャンルにも制限はありません。
そのようなことは、会ではなく登る人本人が決めるべきことだからです。
登山は、あくまで個人的行為です。
ただし、リスク管理や安全対策は十分慎重にお願いします。

Q.

クライミングや沢、雪山など何でもやらなくてはいけませんか?

A.

そんなことはありません。
楽しいはずの登山が義務になってしまっては本末転倒ではないでしょうか?
当会は一丸となって高みや困難をめざす会ではありませんし、難しい山に登ったから偉いというものでもないと思います。
ハイキングしかしないからといって肩身が狭いということもありません。
大切なことは、深く心に残る山行ができることだと思います。
でももし、これまでやってこなかった領域に足を踏み入れたいと思われたら、そのための受け皿はあります。

  • T.N. 50 代男性

    登山道と営業小屋の無い山域を好んで歩いています。
    好きな山域は、比良、南アルプス南部(特に深南部と言われる山域)、福井~奥美濃の山々です。
    山行のほぼ全てがテント泊で、大半はソロですが、最近は信頼するパートナーと歩く山にも大きな魅力を感じます。
    「山に登る」よりは、「山で過ごす」ことを目的に山に入っています。
    ちなみに、高山病には極度に弱い体質です。
    僕にとって山とは緑そのもので、クライミングも少ししますが、自分では藪屋の端くれだと思っています。
    一緒に「道の無い静かな山」に分け入りませんか?
    滋賀労山で登山教室講師もしています。

  • T.T. 60 代男性

    普段は近郊の低山歩きが多いですが日本全国をはじめ海外登山(トレッキング)まで楽しんでいます。
    積雪期はバックカントリースキー・ゲレンデスキーが中心です。
    クライミング、沢登りは初級程度のルート、ガイドブックに載らないバリエーションルートや古道歩きも好んで行きます。
    登山ガイドをしていますので「山歩き」についてアドバイスもできます。
    「山の会オフトレイル」でひとりひとりのスタイルに合った登山を楽しみませんか?
    資格等:日本山岳ガイド協会認定滋賀プロガイド協会所属登山ガイドI
    レスキュー比良会員 滋賀労山初級登山教室元主任講師 SAJ1級
    全国勤労者スキー協議会山スキーリーダー 2級考古調査士

  • S.T. 60 代女性

    山に登ると登れたうれしさでまた登りたいと思うのですが、いつも歩けるかなと不安に思いながらの山登りとなっています。
    年齢を重ねていくごとに膝も痛くなり、これではいけないと電車通勤に変え、加齢からくるおとろえに負けないようにと、とにかく歩くことをこころがけています。
    高い所へは不安ですが、また、ご一緒させて下さい。

  • N.H. 50 代男性

    日本全国の美しい山々と美しい島々を好んで歩いています。
    なぜ山に登るのかと言われると、美しい景色を眺め、心を浄化するためです。
    素晴らしい景色でも、見続けると、徐々に感動が薄れますが、季節を変え、行程を変えると、また違った、素晴らしい景色に出会えます。
    100名山完登や3000m完登も秒読み段階で、半ば2周目も仲間達と共走中です。
    もちろん2周目は、ゆっくりと景色を楽しみながらの山行です。
    深田久弥さんは、全国の素晴らしい山を選んだと思います。
    登ったからわかる感動を是非、共有しましょう!

  • Y.H. 50 代男性

    20数年前、職場の先輩に誘われ山歩きをするようになりました。
    好きな山域は六甲と穂高方面、ホームグランドは比叡山です。
    クライミング等はしません。
    非積雪期の一般登山道歩きばかりです。
    冬はスキーをします。
    数年前にバックカントリースキーに誘われました。
    ゲレンデ外を滑るとは・・と思っていましたが、今はハマっています!

  • Y.Y. 60 代男性

    登山を趣味として始めてから16年ほどなります。
    当時は1年に何回も北アルプスなどの遠くの有名な山に登るのが楽しかったですね。
    最初は小屋泊でしたが、経費節減でソロテントでも出掛けるようになって登山がさらに面白くなっていきました。
    また市民ランナーとして各地のマラソン大会にも出掛けたりして、とにかく休日を活用して身体を動かすようにしていました。
    そんなことで今も元気で登山を楽しんでいます。
    山ではゆったりと遠くの山並みを眺めながら、稜線を歩くのが気持ちよくて最高です。
    そんな気持ちのよい山歩きを一緒に楽しみませんか。

  • M.Y. 70 代女性

    若いころは夢中で登っていましたが年齢的にも体力的にもシンドクなってきました。
    それでも好きな山にかかわっていたいと言う思いで今日に至っています。
    山はこれからもできる範囲で無理なく楽しくと思っています。
    ご迷惑をおかけすることも多いですがよろしくお願いします。

  • A.Y. 50 代女性

    普段は運動不足の解消と大自然からの癒しを求めて秘湯巡りのドライブ旅行ついでに低山を緩く歩いています。
    2年ほど前から歩いてしか行けない山の中にある温泉にも行きたいと思い始め、蓮華温泉や燕温泉等に行ったのが山がより好きになるきっかけでした。
    苦しい山行に何度も心が折れそうになりましたが、苦労して登った後の大自然の中の温泉に体と心はこれ以上ない喜びと感動に包まれました。
    車であちこち秘湯に出かけましたが、数日経つとその感動は薄れてしまうのですが、苦労して歩いた後の温泉は今でもその時の景色や匂い、温度や質感を鮮明に思い出すことができます。
    山歩きの経験を積み体力に自信がついたら次は整備されていない大自然の中にひっそりと存在している野湯に挑戦するのが私の夢です。
    どうぞ宜しくお願い致します。

  • R.Y. 50 代男性

    登山の興味を持ったきっかけは、小学生時狩猟免許を持っている父に山へ連れて行ってもらったのが始まりです。
    百名山の完登を目指して、また色んな岩と対話しながらクライミングも楽しみたいと思っています。

  • T.O. 30 代女性

    初心者ですが皆さんにいろいろ教えてもらいながら山登りを楽しんでいます。
    自分では行くことができない雪山や知らない山にも連れて行ってもらって、山に行く度に学びがあるのを感じます。
    今は近くの低山に日帰りで行くことが多いですが、ゆくゆくは北アルプスなど有名な山でのテント泊にもチャレンジしたいと思っています!
    オフトレイルにはいろいろなスタイルの先輩達がいるので、皆さんを参考にさせてもらいながら、自分なりの山の楽しみ方をのんびり見つけていきたいです。